インドの接客業を見習いたい
朝食、レストランが閉まる30分前に入店しました(超迷惑)
日本だとこんなこと気が引けて出来ないんだけど…ここはインド。
気にしなくて大丈夫だから!
軽くコーヒーとパン、ヨーグルトだけですぐに出るつもりだし!(言い訳)
顔見知りのインド人が「おはよう」と声を掛けてくる。
彼とは一度※『ブラックコーヒー』事件でやりあった仲だ。
(※「Can I have black coffee?」と言ったところ発音が悪く通じなかったため、自分の中に持ち合わせている最高の英語らしさをふんだんに出して「カフィ!」「キャヒィ!(もはや何)」と必死に連呼しコーヒをゲットした歴史的事件)
「おはよう。ブラックコーヒーちょうだいな。」
「ブラックコーヒーね。 ベーコンはいらないの?」
「!?!?!?!?!?」
2日前にベーコン頼んだの覚えられてる~~~~!
しかも閉店30分前だからちょっと遠慮したけど頼んでいいの!?
なにその気遣い!!!インドのホスピタリティ!!優男!!嬉しい!
私は少しもじもじしながら「イエス…アンドゥ ベーコン…サンクス」と言いましたとさ!
ベーコンとパン食べてたら
「ハ~イマダム~!」とレストランリーダー的なインド人登場。
「グモーニン!」と咄嗟に挨拶。
すげ~~自分なんかめちゃ馴染んでる~~~
英検4級落ちてても何だかんだ暮らせてる気がする。
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そういえば、毎日ハウスキーピング入ってくれているんだけど
・ハンドタオルが無いのは当たり前
・トイレットペーパーは言わないと補充しない(予備常に無し)
・ティッシュの箱が空でも知らん顔
・無料のボトルウォーターも人によって置く本数まちまち
・シーツを全然交換しない。代えた時は「シーツ代えたぜ?」と宣言し、ドヤる
・枕カバーも交換しない。ベッドに2個ある枕を前後ローテーションして終了
基本はこんな具合で『未完成で終了』である。
そうかと思えばここに滞在して3週間目にして、初めてキッチンのゴミ箱に黒い袋がセットされていた。
こんな具合に突然変なことが起きたりする面白さ。
(翌日以降、黒の袋はセットされていない)
気の利くハウスキーパーに当たることもある。
バスルームにあるフェイスタオルを一つ、キッチンに移動して使っているんだけど
ある時、何も言っていないのにキッチンに綺麗なタオルが置いてあった。
予備のトイレットペーパーが置いてあることもあった。
日本の接客業では『相手が何も言わなくても察して行動する』ことが当たり前だと思われている。
けど、ここにはそれが無い。
本来それが普通なのかもしれないと感じてきた時、『ちょっとした気遣い』を受けると嬉しくなる。
「言われたらやる」「言われても出来ない」がここでは常識かな。
私は接客業を合計したら10年近くしてきたけど
本当に理不尽なことが多くて、
『やって当たり前』だと思われてる。
悪くもないのに謝らないといけないこともある。
働いていて嫌なことばかりだった。
インド人の働き方を見てたら、私はもう日本で接客業をしたくないなと感じた。
このゆるさも別に悪くない。
してほしい事があったら、自分からお願いする。
『やってなくて当たり前』『やってくれてありがとう』
これでいいような気がする。